何を用意したら良いか?
前歯は生えているけれど、その奥は歯茎です。
食材の固さは、おうちの方が2本の指でつぶせるくらい(バナナくらい)の柔らかいものがベストです。
ただし、赤ちゃんがつかんで崩れてしまっては手づかみ食べができないので、柔らかすぎてもだめなのです。
適切な固さの食べ物を自分で握り、前歯で噛みきり、舌や歯茎を使ってもぐもぐすり潰す練習をしていきます。
大きさは赤ちゃんの手でもつかみやすい、5cm以上10cm未満の大きさのものにしましょう。
小さすぎても大きすぎても、食べづらくなります。
温かさはこれまでの離乳食同様、人肌程度にします。
触って少し温かく感じる温度にしましょう。
月齢が進むぬつれ、食べられる食材も広がっていきます。
5大栄養素をバランスよく取り入れましょう。
特に生後半年以降は鉄分を補うことも重要です。
レバー、納豆、かつお、ひじき、小松菜などを取り入れることを意識します。
また、7・8か月以降になると、出汁以外にも、ほんのり調味料を使い始めることができます。
基本の調味料を使って、自然な味つけにしてみましょう。
しばらくは準備が大変ですが、手づかみ食べの期間は授乳期間より短いものです。
美味しい笑顔をたくさん引き出してあげましょう!
記事監修:小児科医 土持 太一郎 先生
小児科医として総合病院に勤務。講演や勉強会、コロナ対策など院外でも幅広く活躍中。