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12ヶ月のベビーフード完全ガイド|量・固さ・選び方と完了期の進め方

生後12ヶ月ごろになると、離乳食は仕上げの段階である「離乳食完了期」に入ります。1日3回の食事でほとんどの栄養をとるようになり、手づかみでどんどん自分から食べたがる時期です。

一方で「量はどのくらい?」「固さはどこまで進めていい?」「ベビーフードは何を選べばいい?」と迷う場面も増えます。9ヶ月ごろまでとは、目安量も固さも選ぶ基準も変わるためです。

この記事では、12ヶ月向けベビーフードの量と固さの目安、選び方の5ポイント、手づかみメニューと1日の献立例、安全に使うための注意点を、厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド」をもとにわかりやすく整理しました。

12ヶ月ごろは「離乳食完了期」に入る時期

離乳食完了期の食事回数・固さ・手づかみ食べの3つのポイント

生後12ヶ月は、離乳食のゴールが見えてくる時期です。まずは「完了期とはどんな状態か」を押さえておくと、量や固さの判断がぶれにくくなります。

「離乳の完了」は卒乳とは違う

厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド」では、離乳の完了を次のように定義しています。

離乳の完了とは、形のある食物をかみつぶすことができるようになり、エネルギーや栄養素の大部分が母乳又は育児用ミルク以外の食物から摂取できるようになった状態をいう。その時期は生後12か月から18か月頃である。

出典:厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)」

ここで誤解されやすいのが、「離乳の完了=母乳やミルクをやめること」ではないという点です。同ガイドにも「離乳の完了は、母乳又は育児用ミルクを飲んでいない状態を意味するものではない」と明記されています。母乳・育児用ミルクは、お子さんの離乳の進行と完了の状況に応じて続けて問題ありません。

1日3回の食事と、1〜2回の補食

完了期の食事リズムは、1日3回の食事+1日1〜2回の補食(おやつ)が基本です。補食は「必要に応じて」与えるもので、お菓子ではなく、おにぎりやふかし芋、果物、乳製品など食事を補うものを選びます。

この時期は1回の食事で食べられる量にまだ限りがあるため、3回の食事だけでは足りない分を補食で埋める、という考え方です。

9ヶ月ごろ(離乳後期)との違い

9ヶ月ごろと12ヶ月ごろでは、固さも目安量も変わります。違いを一覧にすると次のとおりです。

項目 離乳後期(9〜11ヶ月ごろ) 離乳完了期(12〜18ヶ月ごろ)
調理形態 歯ぐきでつぶせる固さ 歯ぐきで噛める固さ
穀類 全がゆ90〜軟飯80g 軟飯90〜ご飯80g
食事回数 1日3回食 1日3回+補食1〜2回
歯の目安 乳歯が生えそろっていく途中 1歳前後で前歯が8本。後半に奥歯が生え始める
摂食機能 歯ぐきで潰すことができる 歯を使うようになる

注意したいのは、奥歯(第一乳臼歯)が生えそろうのは完了期の後半以降だという点です。前歯が8本そろっていても、すりつぶす力はまだ育っている途中なので、大人と同じ固さにするのは早すぎます。

9ヶ月のベビーフードの量・固さ・選び方を解説した記事のアイキャッチ 9ヶ月のベビーフード完全ガイド|量・固さ・選び方と3回食の進め方

12ヶ月向けベビーフードの量と固さの目安

離乳完了期の1回当たりの目安量をまとめた表

ベビーフードを選ぶときも手作りと組み合わせるときも、基準になるのは「1回当たりの目安量」と「固さ」です。

1回当たりの目安量

「授乳・離乳の支援ガイド」が示す離乳完了期(生後12〜18か月頃)の1回当たりの目安量は次のとおりです。

区分 1回当たりの目安量
穀類 軟飯90g 〜 ご飯80g
野菜・果物 40〜50g
15〜20g
又は肉 15〜20g
又は豆腐 50〜55g
又は卵 全卵1/2〜2/3個
又は乳製品 100g

出典:厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)」離乳食の進め方の目安

魚・肉・豆腐・卵・乳製品は「いずれか」を選ぶ形で示されています。1食に全部を目安量ずつ入れる、という意味ではありません。

そして同ガイドは、この表について「あくまでも目安であり、子どもの食欲や成長・発達の状況に応じて調整する」と明記しています。グラム数に神経質になりすぎる必要はありません。

固さは「歯ぐきで噛める」が基準

完了期の調理形態は「歯ぐきで噛める固さ」です。目安としては、肉だんごややわらかめのハンバーグくらい。指で軽く力を入れるとつぶれるものの、形は保っている状態です。

市販のベビーフードを使うときは、パッケージの月齢表示を見るだけでなく、実際に一口食べて固さを確かめてください。「授乳・離乳の支援ガイド」も、与える前に一口食べて味や固さ、温度を確認するよう促しています。

軟飯からご飯へ切り替えるタイミング

目安量の表が「軟飯90〜ご飯80g」と幅を持たせているとおり、完了期は軟飯から普通のご飯へ移行していく期間です。

切り替えの判断は月齢よりも食べ方を見ます。軟飯をよく噛んで飲み込めている、丸飲みしていない、食後に口の中に残っていない、といった様子が続いたら、少しずつ水分量を減らしていきます。うまくいかないときは無理をせず、軟飯に戻して構いません。

目安量どおりに食べないとき

この時期は食べムラが出やすく、日によって量が大きく変わります。1食ごとではなく数日単位で見て、全体としてバランスが取れていれば十分です。

体重が順調に増えている、機嫌がよい、便通に大きな問題がない、という状態であれば、目安量に届かない日があっても心配しすぎなくて大丈夫です。極端に食べない状態が続く場合や、体重の増えが止まっている場合は、小児科や自治体の栄養相談に相談してください。

12ヶ月向けベビーフードの選び方5ポイント

12ヶ月向けベビーフードを選ぶ5つのポイント

完了期は食べられるものが一気に増える分、ベビーフードの選択肢も広がります。次の5点を押さえると選びやすくなります。

① 月齢表示が12ヶ月以降か

「12か月頃から」「1歳から」と表示されたものを選びます。9ヶ月向けは完了期には柔らかすぎることがあり、噛む練習になりません。逆に幼児向け(1歳半〜)は固さや味つけが進みすぎている場合があります。

② 手づかみできる形状か

完了期は手づかみ食べが主役になる時期です。おにぎり、スティック状、平たいおやきなど、赤ちゃんが自分で持てる形のものが入っていると、食事が一気に進みやすくなります。

③ 主食・主菜・副菜がそろうか

「授乳・離乳の支援ガイド」は、ベビーフードの課題として「ベビーフードだけで1食を揃えた場合、栄養素などのバランスが取りにくい場合がある」と指摘しています。

主食中心の製品を使うときは、野菜やたんぱく質のおかず、果物を添える。逆におかず中心の製品なら軟飯やおにぎりを組み合わせる。この足し算を意識すると、ベビーフードを使いながらでもバランスは整います。

④ 原材料・食塩相当量・アレルゲン

原材料表示を見て、使われている食材が家庭で試したことのあるものか確認します。特定原材料等のアレルゲン表示は必ずチェックし、はじめての食材が含まれる場合は、平日の日中など受診しやすいタイミングで少量から試してください。

味つけは薄味が基本です。同ガイドも「それぞれの食品のもつ味を生かしながら、薄味でおいしく調理する」としています。

⑤ 冷凍か常温か

常温のレトルトや瓶詰は保存がきき、外出時に便利です。一方、冷凍タイプは素材の食感が残りやすく、完了期に必要な「噛む練習」に向いています。用途に応じて使い分けるのが現実的です。

ベビーフードの種類と選び方、安全な使い方を解説した記事のアイキャッチ ベビーフードとは?いつから?種類・選び方・安全な使い方

12ヶ月の手づかみメニューと1日の献立例

軟飯おにぎりとおやきを手づかみで食べる12ヶ月の献立例

完了期の食べ方について、「授乳・離乳の支援ガイド」はこう書いています。

食べ方は、手づかみ食べで前歯で噛み取る練習をして、一口量を覚え、やがて食具を使うようになって、自分で食べる準備をしていく。

出典:厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)」

つまり手づかみ食べは、スプーンを使えるようになるための準備そのものです。散らかるからと止めてしまうより、汚れてもいい環境を整えて存分にやらせるほうが、結果的に自分で食べられるようになる近道になります。

主食:軟飯おにぎり

完了期の手づかみ主食として扱いやすいのが軟飯のおにぎりです。赤ちゃんの手で握れるサイズで、口に入れたときにほろっとほどける固さが理想。海苔を巻く場合は、噛み切れずに口内に張りつくことがあるため、細かく刻んで混ぜ込むほうが安全です。

主菜:豆腐ハンバーグ・おやき

豆腐を混ぜたハンバーグや、野菜入りのおやきは、持ちやすく前歯で噛み取りやすい形にできます。厚みは1cm前後、大きさは赤ちゃんの手のひらより少し小さめにすると、自分で一口量を調整する練習になります。

副菜:野菜は形を残して

にんじんやかぼちゃ、大根などは、指でつぶせるくらいまで加熱したうえでスティック状に。完了期は形を残すことで噛む練習になります。ただし生野菜や、加熱しても硬さが残るごぼう・れんこんは、この時期にはまだ早いので避けてください。

1日の献立例

タイミング 内容の例
朝食 軟飯おにぎり/野菜スープ/バナナ
補食 ふかし芋/プレーンヨーグルト
昼食 軟飯/豆腐ハンバーグ/にんじんスティック
補食 おにぎり(小)/果物
夕食 軟飯/魚のおかず/野菜入りおやき/汁物

※あくまで一例です。授乳のリズムや生活時間に合わせて調整してください。

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12ヶ月のベビーフードを安全に使うための注意点

ベビーフードを安全に食べさせるための4つの注意点

自分で食べられることが増える時期だからこそ、安全面の確認は欠かせません。

窒息を防ぐ形・大きさ

消費者庁は、食品による子どもの窒息・誤嚥事故に繰り返し注意を呼びかけています。ミニトマトやぶどうのような丸くてつるっとしたもの、ナッツ類のような硬いものは、この時期にはそのまま与えないでください。

丸い形の食材は4分の1以下に切る、皮をむく、加熱してやわらかくするといった下ごしらえが必要です。餅やこんにゃくゼリーも避けます。

姿勢を整えて、食べ終わるまでそばで見守る

足の裏が床や足置きにしっかりつく姿勢だと、噛む力が入りやすく、誤嚥のリスクも下がります。歩きながら、遊びながら、寝転がりながらの飲食はさせないでください。

そして食事中は必ずそばで見守ります。泣いているとき、笑っているときに口へ入れるのも危険です。

温度と衛生:食べ残しや作りおきは与えない

「授乳・離乳の支援ガイド」は、ベビーフードを利用するときの留意点として、与える前に一口食べて味・固さ・温度を確認すること、そして開封後はすぐに与え、食べ残しや作りおきは与えないことを挙げています。

電子レンジで温めた場合は加熱ムラが起きやすいので、よく混ぜてから温度を確かめてください。

牛乳・はちみつなど、月齢による注意

牛乳を飲み物として与えるのは、鉄欠乏性貧血の予防の観点から1歳を過ぎてからが望ましいとされています。12ヶ月に入っていれば少量から始められますが、量が増えすぎると食事が入らなくなるため様子を見ながら進めます。

はちみつは乳児ボツリヌス症を防ぐため1歳未満には絶対に与えません。1歳を過ぎれば与えられますが、慌てて取り入れる必要はありません。

なお、月齢や食べられる量には大きな個人差があります。気になる症状があるときは自己判断せず、小児科に相談してください。誤嚥や窒息が疑われるときは、ためらわずに救急要請をしてください。

冷凍ベビーフードで完了期を無理なく続ける

完了期は「3回の食事+1〜2回の補食」に加えて、手づかみできる形に整える手間も加わります。作る負担が最も重くなる時期といえます。

実際、平成27年乳幼児栄養調査では、離乳食について何かしら困ったことがあると答えた保護者は74.1%にのぼり、そのうち最も多かった回答が「作るのが負担、大変」(33.5%)でした。

「授乳・離乳の支援ガイド」も、ベビーフード等の加工食品を上手に使うことで保護者の負担が軽減されるのであれば「それも一つの方法である」としています。手を抜くことではなく、続けるための選択肢です。

冷凍ベビーフードが完了期に向いている理由

  • 素材の食感が残りやすく、噛む練習になる
  • 必要な分だけ解凍でき、食べ残しを与えずに済む
  • 手づかみしやすい形に成形済みのものを選べる
  • まとめて届くので、買い足しの手間が減る

TEDEMOGUでは、12ヶ月ごろからの完了期に合わせた軟飯おにぎりや豆腐ハンバーグを、手づかみしやすい形と、歯ぐきで噛める固さに調整して冷凍でお届けしています。

冷凍ベビーフードのメリット・デメリットと安全な使い方を解説した記事のアイキャッチ 冷凍ベビーフードのメリット・デメリット|選び方と安全な使い方

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まとめ

12ヶ月ごろの離乳食完了期について、押さえておきたい点を整理します。

  • 離乳の完了は生後12〜18か月頃。母乳・ミルクをやめることではない
  • 食事は1日3回+補食1〜2回。1回の目安量は軟飯90〜ご飯80g、野菜・果物40〜50g など
  • 固さは「歯ぐきで噛める固さ」。奥歯が生えるのは完了期の後半以降
  • ベビーフードは月齢表示・手づかみできる形状・主食主菜副菜のバランス・原材料・冷凍か常温かで選ぶ
  • 手づかみ食べは、自分で食べられるようになるための練習そのもの
  • 丸くてつるっとしたもの、硬いものは避け、姿勢を整えて必ずそばで見守る

目安量も月齢も、あくまで基準です。お子さんの食欲や成長のペースに合わせて調整しながら、無理なく完了期を進めていってください。

離乳食の卒業時期と幼児食との違いを解説した記事のアイキャッチ 離乳食の卒業はいつ?幼児食との違いと年齢別調理ポイントを徹底解説

【参考】
厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)」(こども家庭庁サイト掲載)
消費者庁「食品による子どもの窒息・誤嚥事故に注意!」