コラム
BLW離乳食のやり方|始め方・進め方を5ステップで解説
「BLW離乳食のやり方を知りたいけれど、何から始めればいい?」「固形の食材を与えるのが怖い」と感じていませんか。
BLW(Baby Led Weaning)は、赤ちゃんが自分で食べ物を手に取り、食べる量やペースを決める離乳の進め方です。大人がスプーンで食べさせることを中心にせず、赤ちゃんの「自分で食べたい」という気持ちを尊重します。
ただし、BLWは単に固形物を置けばよい方法ではありません。開始のサイン、姿勢、食材の硬さや形状、窒息予防を理解して進めることが大切です。この記事では、BLW離乳食のやり方を初心者にも分かりやすい5ステップで解説します。
BLWは完全に自己流で始めず、赤ちゃんの発達に合った安全な環境と食材を準備することが基本です。
BLW離乳食のやり方を始める前に知っておきたいこと

BLWとは赤ちゃん主導で進める離乳法
BLWは「Baby Led Weaning」の略で、直訳すると「赤ちゃん主導の離乳」です。赤ちゃんが食材を見て、手でつかみ、自分で口へ運ぶ一連の経験を大切にします。
保護者の役割は、食べる量を決めることではなく、安全な食材と食事環境を用意することです。赤ちゃんが食べない日があっても無理に口へ入れず、触る・においをかぐ・なめる経験も食事の一部として見守ります。
従来の離乳食と組み合わせてもよい
BLWでは最初から手づかみできる柔らかな食材を用意しますが、従来の離乳食を否定するものではありません。おかゆやヨーグルトなど、手づかみできない料理はスプーンを併用しても構いません。
赤ちゃんの成長や家庭の状況に合わせて、手づかみ食べとスプーン食を組み合わせる方法も現実的です。BLWだけにこだわらず、赤ちゃんが安全に多様な食材を経験できることを優先しましょう。
開始時期は月齢だけでなく発達のサインで判断する
離乳食の開始は一般的に生後5〜6ヶ月頃が目安ですが、BLWでは次のような発達のサインも確認します。
- 首がしっかりすわっている
- ハイチェアで上体をまっすぐ保てる
- 食べ物へ興味を示して手を伸ばす
- 物をつかんで口へ運べる
- 舌で食べ物を押し出す反射が弱くなっている
「生後6ヶ月になったから」だけで決めず、姿勢・首の安定・手を伸ばす様子を合わせて確認してください。
BLW離乳食のやり方5ステップ

ステップ1|安全に座れる食事環境を整える
足裏が足置きにつき、腰と背中を支えられるハイチェアを用意します。食事中は寝かせたり、ベビーカーや車内で食べさせたりせず、上体を起こした姿勢を保ちます。
テーブルの上には必要な食材だけを置き、テレビやおもちゃなどの気が散るものを減らしましょう。保護者は必ず手が届く位置に座り、食事中は目を離さないでください。
ステップ2|握りやすく柔らかな食材を用意する
始めたばかりの赤ちゃんは指先でつまむより、手のひら全体で握ります。大人の指ほどの長さがあり、握った手から上下が少し出るスティック状にすると持ちやすくなります。
硬さは、親指と人差し指で軽く押すとつぶれる程度が目安です。にんじんやかぼちゃなどは十分に加熱し、皮・種・骨・硬い筋を取り除きます。
ステップ3|家族と一緒に食卓を囲む
赤ちゃんを空腹にしすぎず、機嫌がよい時間に家族と食卓を囲みます。最初は1日1回、1〜2種類の食材から始めて十分です。
保護者が同じ食卓で食べる姿を見せると、赤ちゃんは口の動かし方や食事の流れを学びやすくなります。食材を赤ちゃんの手が届く位置へ置き、自分で選ぶのを待ちましょう。
ステップ4|口へ入れず赤ちゃんのペースを見守る
赤ちゃんが食材を落としたり、握りつぶしたり、なめるだけで終わったりしても問題ありません。保護者が食材を口へ押し込むと、赤ちゃんが自分で調整する機会を失い、窒息の危険も高まります。
食べる量や速さは赤ちゃんに任せます。顔を背ける、口を閉じる、食材を投げ続けるなどの様子があれば、満腹や疲れのサインと考えて切り上げましょう。
ステップ5|少量から繰り返し経験させる
最初から食事量を増やすことより、さまざまな味・香り・感触に慣れることを目標にします。母乳や育児用ミルクはこれまでどおり続け、離乳食だけで栄養を満たそうと焦らないことが大切です。
食べなかった食材も、形や調理方法を変えて別の日に出すと受け入れることがあります。赤ちゃんの成長に合わせて、徐々に食材の種類と食事回数を増やします。
BLWの最初の目標は完食ではなく、安全に「見る・触る・口へ運ぶ」経験を重ねることです。
BLWの最初におすすめの食材と形状

野菜・果物はスティック状にする
柔らかく蒸したにんじん、かぼちゃ、さつまいも、ブロッコリーの房、熟したバナナやアボカドなどは始めやすい食材です。滑りやすい果物は皮を一部残して持ち手にする、きなこを薄くまぶすなどの工夫もできます。
主食は握りやすい形にまとめる
軟飯を小さな俵形にしたおにぎり、柔らかく焼いたパンケーキやおやき、食べやすい長さに切った柔らかなパンなどが候補です。口の中で団子状になりやすいパンは、大きな塊のまま与えないでください。
毎食たんぱく質と鉄を意識する
豆腐ハンバーグ、十分に火を通した卵料理、骨と皮を除いた魚、柔らかく煮てほぐした肉などを取り入れます。BLWでは野菜や果物に偏りやすいため、鉄を含む肉・魚・卵・豆類も意識して用意しましょう。
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窒息しやすい食材と形状を避ける
丸くて硬いぶどう・ミニトマト、ナッツ、ポップコーン、硬い生野菜、餅、ソーセージの輪切り、スプーン一杯のナッツバターなどは窒息の原因になります。ぶどうやミニトマトは縦に細かく切り、硬い野菜は十分に加熱します。
食材は赤ちゃんの発達に合う硬さ・大きさ・形に調理し、食事中は必ず大人がそばで見守ります。万一に備え、乳幼児の窒息時の応急手当を事前に学んでおくことも重要です。
えずきと窒息の違いを理解する
えずきは、食べ物を口の奥から前へ戻すための防御反射です。音が出る、咳をする、顔が赤くなることがあります。一方、窒息では声や咳が出せない、呼吸できない、顔色が青白くなるなどの状態が見られます。
えずいたときに慌てて指を口へ入れると、食材を奥へ押し込む可能性があります。窒息が疑われる場合は直ちに適切な応急手当を行い、救急要請してください。
新しい食材はアレルギーを確認しながら進める
卵・乳・小麦などの新しい食材は、体調がよく医療機関を受診しやすい時間帯に少量から試します。一度に複数の新食材を増やすと原因を判断しにくいため、食後の皮膚・呼吸・消化器症状を観察しましょう。
重い湿疹、早産、嚥下機能の不安、食物アレルギーの既往がある場合は、自己判断でBLWを始めず小児科医や管理栄養士へ相談してください。
正しい姿勢・発達に合う食材・大人の見守りの3つは、毎回必ず守りましょう。
安全な離乳食の基本は、厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド」や、CDCの窒息予防情報も参考にしてください。
BLWでよくある失敗と対処法

食べない・遊ぶだけで終わる
始めたばかりは食材を研究する時間です。食べる量が少なくても、母乳や育児用ミルクを続けながら経験を重ねれば問題ありません。空腹や眠気が強い時間を避け、10〜20分程度で切り上げます。
片付けが負担になる
床へ防水マットを敷く、袖つきエプロンを使う、食材を一度に出しすぎないなどで負担を減らせます。毎食BLWにせず、余裕のある1食だけ取り入れる方法でも構いません。
栄養や安全が不安で続けられない
BLWを続けること自体が目的ではありません。体重増加、便や尿の状態、授乳量、食べられる食材の種類を確認し、不安があれば従来の離乳食や市販品を組み合わせましょう。
BLW離乳食のやり方に関するよくある質問

Q. BLWは生後何ヶ月から始められますか?
一般的には生後6ヶ月頃が目安ですが、月齢だけでは判断しません。首がすわり、上体をまっすぐ保ち、食べ物へ手を伸ばして口へ運べるなどの発達サインを確認します。
Q. 歯が生えていなくてもできますか?
歯がなくても、歯ぐきでつぶせる柔らかな食材であれば食べられます。親指と人差し指で簡単につぶせる硬さに調理してください。
Q. スプーンを使うとBLWではなくなりますか?
スプーンを併用しても問題ありません。赤ちゃんが持ちたがる場合は、食材をのせたスプーンを手渡す方法もあります。家庭で無理なく続けられる形を選びましょう。
BLWのやり方は安全を第一に家庭に合う形で進めよう

BLW離乳食は、安全に座れる環境を整え、握りやすく柔らかな食材を用意し、赤ちゃんのペースを見守る方法です。完食を目標にせず、食材を見る・触る・口へ運ぶ経験を少しずつ重ねましょう。
BLWと従来の離乳食は、どちらか一方に決める必要はありません。赤ちゃんの発達と家庭の余裕に合わせ、スプーン食や市販の手づかみ離乳食も活用してください。
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