コラム

1歳でベビーフードを食べないのはなぜ?原因と試したい対処法

「手作りのごはんは食べるのに、ベビーフードは嫌がる」「外出用に買ったけれど、一口も食べてくれない」。1歳の子どもの食事で、そんな困りごとはありませんか。

ベビーフードを食べないときは、味や食感、食べ方、出すタイミングなどを一つずつ見直してみましょう。すべて手作りに切り替える前に、今食べているものとの違いを探すことが手がかりになります。

この記事では、ベビーフードを食べないときの確認ポイントと、家庭や外出先で試しやすい工夫を紹介します。

まずは「ベビーフードだけ食べない」のかを確認

最初に、ベビーフード以外の食事や水分がとれているかを確認します。「この商品を嫌がる」のか「いつもの食事も食べられない」のかで、見直すポイントが変わります。

  • 手作りの食事は食べる:普段の料理と、味・食感・温度・見た目を比べてみる。
  • 特定の商品だけ嫌がる:食べられる商品の原材料や形状を手がかりに、違うタイプを少量から試す。
  • 食事全体を食べず、水分もとれない:食べさせる工夫より体調の確認を優先する。

水分がとれない、尿が少ない、ぐったりしているなどの様子があれば、早めに医療機関へ相談してください。[3]

1歳の子がベビーフードを食べないときの確認ポイント

いつもの食事と味や香りが違う

普段食べている料理と比べ、だしの香りや食材の組み合わせが違わないかを確認してみましょう。「ベビーフードは全部苦手」と決めず、どんなメニューなら口を開けるかを見ていきます。

例えば、具材が混ざったおかずを嫌がるなら、食べ慣れた食材を中心にしたシンプルな商品を選ぶ方法があります。味付けを濃くする前に、食材や組み合わせを変えてみましょう。

固さ・大きさ・とろみが合っていない

1歳でも、噛む力や飲み込む力には個人差があります。食べない理由が好き嫌いではなく、形状の食べにくさにある場合もあります。[2]

商品に書かれた対象月齢だけで判断せず、普段食べられる料理と比べましょう。粒が大きい、繊維が残る、口の中でまとまりにくいなど、どこで食べづらそうにするかが手がかりです。

「1歳になったから」と急に固くしたり、対象月齢が上の商品へ進めたりする必要はありません。

食べさせてもらうより、自分で食べたい

スプーンを近づけると嫌がる一方で、食べ物や食具に手を伸ばすなら、自分で食べる機会を用意してみましょう。手づかみ食べも、食事に関心をもつ経験の一つです。[1]

子ども用のスプーンを持たせる、食べられる固さのものを少量置くなど、その子が取り組みやすい方法を選びます。手づかみを嫌がる子に無理に触らせる必要はありません。

食事のタイミングや周囲の環境が違う

何を出したかに加え、食事前のおやつや飲み物、眠気、外出先の落ち着きにくさも振り返ってみましょう。商品を変えるだけでは、違いが分からないこともあります。

「何時に、どこで、何を、どのくらい食べたか」を簡単にメモすると、家では食べる、眠い時間帯は進まないなど、次に試す条件を整理しやすくなります。

ベビーフードを食べないときに試したい4つの工夫

1.少量を、いつもの器に盛り付ける

最初から1袋を食べ切ることを目標にせず、清潔な器へ少量取り分けて出してみましょう。食べ慣れたごはんを別に添えると、「初めてのものだけ」という状況を避けられます。

一度に何種類も変えず、まず器だけ、次はメニューだけと変えると、反応を比べやすくなります。

2.食べ慣れたごはんと少量組み合わせる

商品の表示や子どもの食べる力に問題がなければ、食べ慣れたごはんに少量添える方法もあります。初めから全量を混ぜず、試す分だけにすると、嫌がった場合にも残りの食事を出しやすくなります。

混ぜたことで固さやまとまりが変わる点にも注意しましょう。原材料とアレルギー表示は、組み合わせる前に確認してください。

3.温度と食べやすさを確かめる

常温で食べられる商品でも、普段温かい食事に慣れているなら、表示に従って温めて試す方法があります。電子レンジに対応しているか、別容器へ移す必要があるかを必ず確認しましょう。

加熱後はよく混ぜ、中心まで温度を確認し、食べやすい温度に冷ましてから出します。口をつけたスプーンが触れた食べ残しは保存せず、開封後の扱いも商品表示を守ってください。[1]

4.嫌がる日は切り上げ、別の日に試す

顔をそむけたり、泣いたりするときに、口へ押し込むのは避けましょう。「今日はこの商品を試すのを終える」と区切り、食べられるものや体調を確認します。

次に試すときは、少量・別の時間・違うメニューなど、変えるポイントを一つ決めておくと負担を増やしにくくなります。

外出先で困らないために、家で試しておこう

外出当日に初めての商品を開けると、食べられるか、温める必要があるかをその場で判断することになります。出かける前に、自宅で少量試しておくと準備がしやすくなります。

  • 食べられた商品名と、食べたときの温度を控える。
  • 必要な器・スプーン・加熱設備を確認する。
  • 食べ慣れた別の食品も、表示に合った保存方法で準備する。
  • 持ち運びと開封後の保存条件を守る。

冷凍商品は、外出用の常温保存品と同じ扱いにはできません。冷凍・冷蔵管理や加熱の条件を確認し、外出先で扱える商品を選んでください。

手づかみできる冷凍ベビーフードも選択肢

スプーンで食べる料理を嫌がり、自分でつかめる料理には手を伸ばす場合は、ベビーフードの形を変えてみる方法があります。

てでもぐでは、おやきや豆腐ハンバーグ、軟飯おにぎりなどの冷凍離乳食を用意しています。自宅で手づかみ食べの一品を準備したいときに、選択肢に加えてみてください。

商品ごとの対象月齢・原材料・アレルギー表示・加熱方法を確認し、食べる力に合わせて大きさを調整しましょう。食事中は座らせ、そばで見守ってください。商品を変えれば必ず食べる、というわけではありません。

自分でつかめる一品を、手軽に

てでもぐの冷凍離乳食を見る

食べない状態が続くときの相談の目安

ベビーフード以外もほとんど食べない、体重が減っている、食事のたびにむせるなど、気になる様子があれば、小児科や自治体の保健師・管理栄養士へ相談しましょう。身長・体重の経過や、食べられる食品のメモが相談の助けになります。

特に、水分がとれない、尿が明らかに少ない、口が乾いている、ぐったりしている場合は、単なる好みと考えず、早めに受診してください。[3]

よくある質問

1歳でベビーフードを食べないなら、卒業させるべき?

食べないことだけで卒業を決める必要はありません。普段食べている料理と比べ、食材や形状を選び直してみましょう。無理に市販品へ慣れさせようとせず、家庭で続けやすい方法を探すことが大切です。

手作りしか食べない場合、毎食作らないといけませんか?

毎回すべてを一から作る以外にも、食べられる料理の取り分けや、食事の一部への市販品の活用を検討できます。まずは「この一品なら使える」という組み合わせを一つ見つけるところから始めてみましょう。

まとめ|今食べられるものとの違いを、一つずつ確認しよう

1歳の子がベビーフードを食べないときは、味や食感、食べ方、タイミングを確認してみましょう。少量をいつもの器に出すなど、小さな変更から試すと取り組みやすくなります。

目標は1袋を食べ切らせることではなく、子どもに合う食事の選択肢を増やすこと。食事全体や体調にも目を向けながら、無理なく使える方法を探していきましょう。

関連記事:ベビーフードの種類・選び方・使い方 / 手づかみ食べのメニュー

参考資料

  1. 厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド(2019年3月)」こども家庭庁掲載
  2. 摂津市「1歳児には食べにくい食品があります」
  3. 日本小児科学会「こどもの救急」小冊子