コラム

離乳食の進め方早見表|初期~完了期の量・固さ・回数を月齢別に確認

「今の月齢は何回食?」「おかゆや野菜はどれくらい?」「粒を残してもいい?」。離乳食の進め方は、初期・中期・後期・完了期の4段階で整理すると見通しがつきます。

5~6か月頃は1回食から、7~8か月頃は2回食、9か月頃からは3回食へ進むのが基本の目安です。ただし、月齢になった日に回数・量・固さを一度に変える必要はありません。

まずは下の早見表で今の段階を確認し、食べる様子に合わせて調整しましょう。[参考]

離乳食の進め方早見表|月齢別の回数と固さ

月齢・時期の目安 食事回数 固さ・食感の目安 進めるときのポイント
5~6か月頃/初期 1日1回から なめらかにすりつぶす ひとさじから。味と飲み込みに慣れる
7~8か月頃/中期 1日2回 舌でつぶせる固さ(豆腐くらい) やわらかい粒と食品の種類を少しずつ増やす
9~11か月頃/後期 1日3回へ 歯ぐきでつぶせる固さ(バナナくらい) 食事のリズムを整え、手づかみの意欲を支える
12~18か月頃/完了期 1日3回+必要に応じた間食 歯ぐきでかめる固さ(肉だんごくらい) 自分で食べる練習と、一口量の調整を見守る
離乳食の進め方早見表|月齢別の回数と固さ:月齢だけで、次の段階へ急がない

出典:厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改訂版)」と札幌市の月齢別資料をもとに整理。[参考][参考][参考][参考][参考]

早見表は「今できる食べ方」と一緒に見る

同じ8か月でも、粒を上手につぶす子もいれば、なめらかな状態で練習中の子もいます。「この月齢だからこの大きさ」と決めず、口を閉じて取り込み、つぶして飲み込めているかを見ます。

豆腐・バナナ・肉だんごは固さを想像するための例です。食品によって種類や調理後の状態が違うため、例に挙がった食べ物ならそのまま与えてよい、という意味ではありません。骨・皮・筋を除き、食べやすい形に整えてください。

離乳食の量の早見表|主食・野菜・主菜を分ける

離乳食の量の早見表|主食・野菜・主菜を分ける:表の主菜を、すべて満量ずつ並べる必要はありません

下表は1回の食事で使う食品量の目安です。初めて食べる食品の開始量や、必ず完食する量ではありません。主食・野菜や果物・主菜を組み合わせて考えます。

時期 主食(調理後) 野菜・果物(合計) 主菜の例:いずれか
5~6か月頃 つぶしがゆをひとさじから おかゆに慣れたら少量から 豆腐・白身魚・固ゆで卵黄などを少量から
7~8か月頃 全がゆ50~80g 20~30g 魚または肉10~15g/豆腐30~40g
9~11か月頃 全がゆ90g~軟飯80g 30~40g 魚または肉15g/豆腐45g
12~18か月頃 軟飯90g~ご飯80g 40~50g 魚または肉15~20g/豆腐50~55g
[参考][参考][参考][参考]

主菜に卵・乳製品を使う場合の目安

時期 卵を主菜にする場合 乳製品を主菜にする場合
7~8か月頃 固ゆで卵黄1個~全卵1/3個 50~70g
9~11か月頃 全卵1/2個 80g
12~18か月頃 全卵1/2~2/3個 100g

卵は十分に加熱して使用します。上の卵・乳製品も主菜の選択肢であり、魚・肉・豆腐にさらに満量ずつ足す表ではありません。乳製品の欄はヨーグルトなどの食品量で、母乳や育児用ミルクの授乳量とは別です。

「90gから80g」は、食事を減らす指示ではない

全がゆから軟飯、ご飯へ進むと、水分が少なくなります。たとえば後期の「全がゆ90g~軟飯80g」は、調理形態に合わせた重量の目安です。同じ食品群でも状態が違うため、数字だけを比べて増減を決めないでください。

魚と豆腐を同じ食事で使うときは、それぞれを少なくするなど主菜全体で調整します。体重の増え方や授乳も合わせて見て、量に迷う場合は具体的な献立を持って栄養相談を利用しましょう。

初期から完了期へ|食材と形を変える順番

初期から完了期へ|食材と形を変える順番:食材・量・固さを、一度に大きく変えない

5~6か月頃:なめらかなつぶしがゆから

首のすわり、食べ物への興味、スプーンを舌で押し出すことが減るなどのサインを確認します。最初はなめらかなつぶしがゆを少量から。慣れてきたら、つぶした野菜、豆腐や白身魚などへ食品を広げます。初日から一食分をそろえる必要はありません。[参考][参考]

7~8か月頃:舌でつぶせるやわらかい粒へ

ペーストから固い角切りへ急に替えず、十分やわらかくしたものを少し粗くつぶします。ぱさつく魚や細かな葉は、おかゆやとろみと合わせると口の中でまとめやすくなります。肉はやわらかく調理した鶏ささみなどから、食べる経験を広げていきましょう。[参考]

9~11か月頃:歯ぐきでつぶす練習と手づかみ

食べ物を歯ぐきでつぶせるようになってきたら、やわらかさを保ちながら形を調整します。自分で食べたがる場合は、持ちやすく、今の食べる力に合うものを少量ずつ置きます。手づかみできることと、安全にかめることを同じ条件にせず、食事中はそばで見守りましょう。[参考]

12~18か月頃:家族の食事へ少しずつ近づける

かみ取ることや、一口に入れる量を覚える時期です。大人のおかずをそのまま出すのではなく、薄味にし、固さや形を調整して取り分けます。自分で食べる練習を支えつつ、詰め込みすぎないよう少量ずつ用意しましょう。[参考]

2回食・3回食と授乳|時間の組み立て方

2回食・3回食と授乳|時間の組み立て方:早見表の回数は、授乳をやめる指示ではありません

食事回数を増やす日は、ほかの変更を少なくする

2回食へ進むときは、口を閉じて飲み込める、食事に慣れているなど、今の食べ方と生活の流れを確認します。食べ慣れた食品を少量から追加すると、食事回数の変化を見やすくなります。3回食も、9か月になった日から一律に同量へ増やす必要はありません。

朝・昼・夕の食事時間を考えるときは、起床・昼寝・授乳を一緒に見ます。遅い起床に合わせて短時間へ詰め込むより、毎日続けやすいリズムへ少しずつ整えましょう。詳しい回数の増やし方は離乳食の進め方の記事で確認できます。

授乳量は食事の進み具合と合わせて考える

初期は母乳や育児用ミルクが栄養を支える中心です。中期・後期も食後の授乳を続け、そのほかの授乳は生活のリズムと欲しがる様子に合わせます。離乳食を食べさせるために、急に授乳を控えないようにしてください。[参考][参考]

完了期は3回の食事を基本に、必要に応じて間食を組み合わせます。「離乳の完了」は、母乳やミルクを飲まなくなることと同義ではありません。子どもの食事量や成長に合わせて考えましょう。[参考][参考]

早見表どおりに進まないときのQ&A

早見表どおりに進まないときのQ&A:気になる食べ方や症状は、具体的に相談しましょう

目安量を食べない日があっても大丈夫?

一食の残りだけで判断せず、授乳、機嫌、数日間の食べ方、体重の推移も見ます。固さや水分が合わない、眠い、空腹のタイミングがずれたなども考えられます。嫌がるのに長く続けず、いったん切り上げる方法もあります。

むせることが多い、飲みにくそう、食事や授乳が進まない、体重が増えないなどが続く場合は、小児科や自治体の保健師・管理栄養士へ相談してください。早産や発達・持病についてかかりつけ医から指示がある場合も、その内容を優先します。

初めての食品は、どんな順番で試す?

まず今の段階に合う加熱・形状にし、少量から一つずつ試します。体調のよい日で、必要時に受診しやすい時間を選ぶと様子を確認しやすくなります。初めての食材を何種類も混ぜると、変化があったときに原因を整理しにくくなります。

湿疹や食物アレルギーがある場合は、自己判断で食品を除去・再開せず医師に相談します。食後に発疹や嘔吐などが出た場合も食べさせるのをやめて相談し、呼吸が苦しい・ぐったりするなど緊急の症状では救急要請してください。[参考]

市販品は「月齢表示」だけで選んでいい?

対象月齢のほかに原材料・アレルゲン、固さ、保存・加熱方法を確認します。温めた後は清潔なスプーンで混ぜ、熱さや食べやすさを確かめます。初めての食材を含む商品も、一度に一袋食べさせる前提にしないでください。

  • 1歳未満には、ハチミツやハチミツ入りの食品を与えない。
  • 生ものを避け、調理器具やスプーンを清潔にする。
  • 冷凍した離乳食は十分に再加熱し、食べる温度へ冷ます。
  • 主食だけで一食を済ませず、食べ慣れた野菜や主菜も組み合わせる。
[参考][参考]

まとめ|早見表で確認して、食べる力に合わせて調整

まとめ|早見表で確認して、食べる力に合わせて調整:早見表は締め切りではなく、日々の確認に使いましょう

離乳食の進め方早見表は、献立を用意するときや家族と情報を共有するときに役立ちます。月齢と数字だけを目標にせず、「取り込める・つぶせる・飲み込める」を確かめながら進めましょう。

  • 5~6か月頃は、なめらかな食事をひとさじから。
  • 7~8か月頃は2回食と、舌でつぶせる固さへ。
  • 9~11か月頃は3回食と、歯ぐきでつぶす練習へ。
  • 12~18か月頃は、3回食を基本に自分で食べる楽しさを増やす。

詳しい始め方や、段階ごとのレシピを探す場合は、次の記事も参考にしてください。

【離乳食 初期】いつから?量・レシピ・スケジュール完全ガイド【離乳食 初期】いつから?量・レシピ・スケジュール完全ガイド › 【離乳食 進め方】初期~完了期まで月齢別に徹底解説【離乳食 進め方】初期~完了期まで月齢別に徹底解説 ›

9か月頃からの手づかみ食べを準備するときに

毎回のおかず作りが負担になる日は、対象月齢と食べる力に合う調理済み品を組み合わせる方法もあります。以下は初期・中期向けではなく、9か月頃以降の選択肢です。